2007年 第7回役員会

9月18日(火) (株)ラリーアート 会議室にて

  1.

全日本ラリーの報告
1-1.FMSCマウンテンラリー

2.

第7戦での事故を受けて
2-1. 規則による対応
・JAFによりメディアパスの種類・発行対象の制限についての規則が制定されたとのこと。   
2-2. JRCAでの対応
・今回の事例で課題として浮き彫りになった、メディアに対する説明の仕方、情報のコントロールの仕方などについて各主催者に情報を提供し、今後の参考として役立ててもらうべき。

3. イベントでのPR活動について
3-1. MSジャパン
・イデアブース、STIブースでDVDとイヤーブック販売(委託販売)
4. JRCA会議の改善について
4-1. 主催者の参加促進
・主催者は全国に散在し、主催者間で話をする機会がない。(年に一度開かれるJAFの「主催者会議」はJAFの方針を伝達する場で、主催者同士の意見交換の場とは異なる。)少なくとも年 に2回ぐらいは、主催者間の話し合いの場があったほうがよい。
・その年の全日本ラリー主催者は必ずその年の評議員になるという会則を作るとともに、これまで主催者とJRCA評議員との「意見交換会」として各地で実施してきたものは、JRCAの「役員会」とする。
5. スーパー1500の導入について
5-1. スーパー1500(JN1.5クラス)の意義
・車両にかかる費用を安くすることで、ラリー参加者増加をめざす。
・国内メーカーの車種が豊富で、マニュアルミッションつきモデルが充実しているので、ラリーに取り入れればリーズナブルな価格で競技車が作れるのではという考えに基づく。
・全日本戦は、遅いけれどもコストの安いクルマで昼間に走れるというのが魅力。
・ただ、全日本戦の参加費は高額なため、その参加費のままでは参加者を増やすのは難しいのでは。
5-2. JRCAとしての考察
・クラスごとに参加費を分けることは可能かどうか?(以前、二駆部門・四駆部門併催の全日本競技会で、部門により異なる参加費が設定された実績があるのは、二駆と四駆が別々のシリーズであったためで、JN1.5はそれとは事情が異なる。)
・WRCでは同じクラスでも参加費の区分がある。現在の全日本選手権では全クラス一律の参加費となっているが、とくにグラベル路での路面の傷み具合や、SSが中断された場合に後方出走車の走行距離が減るなどの事例を考慮すると、N1クラスやN2クラスにN4クラスと同額の参加費を求めるのは気の毒な感じがする。
・クラスによって参加費の差をつけることで、参加台数が増え、主催者の収入が減らないのであれば、費用の差をつけることもあながち否定はされないだろうが、個々の主催者が独自の裁量でするよりは、全体の歩調を合わせたほうがよいのではないか。
6. 2007年JRCAによる賞典について
5-1. JRCA総合賞について
・総合順位の認識を定着させるために2006年と2007年は各全日本戦にて総合賞を設定したが、総合順位制度導入からまる2年を経て、その意義は果たしたと思われるので、JRCA総合賞は 2007年限りで廃止する。
・JRCA総合賞楯の製作費は別のプログラム(たとえば新人支援など)にまわす。
5-2. 2007年JRCAアワードについて
・JRCAアワードは今年も実施する。
・「今後の活躍が期待されるドライバー」を表彰することは、若い選手の励みになると期待されるの で、今年も選ぶ方向で。ほかに、全日本ラリーの振興・運営向上に貢献した人・団体を選ぶ。
5-3. 新人ドライバー支援プログラムについて
・会員企業から、「JRCAが率先して若手ドライバー支援プロジェクトを企画してくれるのであれば、   協力したい」という申し出が非公式ながらあった。前出5-1も考慮して進める必要があるだろう。
7. 2008年のJRCA重点推進項目、活動計画について
5-1. 全体的な姿勢について検討
・JRCAとして「規則には口を出さない」というスタンスは取らないほうがよいのではないか。ラ リーがスポーツである以上、競技性の高い運営は必須であり、それには規則の整備と適切な運用 が不可欠。JAFは規則を作って通達するだけなので、主催者がそれを正しく理解し適切に運用で きるようJRCAがさまざまな面でサポートしていくのがいいと思う。
・「SSラリー」が規則化された当時は、主催者からJRCAに対して「非常に多くのオフィシャルが 必要」という悩み・不満が吐露されることがよくあったが、今はそれは当然のものとして受け入 れられ、「運営資金が必要なのでスポンサーを紹介してほしい」という要望に変わってきている。運営がきちんとできてこそ、プロモーションについて考える余裕も生まれるものだろう。
5-2. 今年の活動を振り返って
・今年はPR活動の一環としてテレビ放送企画の実現に力を入れたが、予想以上に費用がかかった。その割には、うまく効果をアピールできていない。テレビ取材後のフォローが必要。
・JRCAのアレンジによる取材をきっかけに、以後は主催者がテレビ局が直接交渉して企画立案するなど、主催者が主体的にテレビ局と関わっていくような方向が望ましい。
・テレビ取材費の多くをJRCAが負担してきたが、主催者とテレビ局に直接的な関係ができれば、JRCAの予算をほかにまわすことができる。また、テレビ放送を前提にあらたな大会スポンサーを獲得できれば、テレビ局も主催者も取材費用を捻出できるのでは。
・テレビ放送は多く実現したが、地方局のため視聴できた参加者は限られていた。映像をHPなどで公開することは著作権の関係で認められないが、次のラリー会場で流すことはできるのでは。最近は開会式が立派なホールで行われることも多く、そういう会場はビデオ再生機材も揃っている可能性が高い。主催者に依頼すれば流してもらえるのではないか。
・PD(プレイドライブ)誌が休刊した結果、他の雑誌での全日本ラリーの報道は増えたが、JN1などについてはほとんど報道がなくなってしまった。紙媒体の報道が減った分をJRCAで充実させてはどうか。 JRCAホームページのレポートをもっと詳細にするのは、原稿料を払えば実現可能。
・SS速報の発行は、見る楽しみを増加させ、新しいファン獲得にもつながる。同時に、競技性を高める上でも非常に重要なもの。今年はTRICSを導入してSS速報が充実していたラリーもいくつかあった。今後もプロモーションの一環として、より正確でより迅速なSS速報の発行に向けてJRCAとして力を入れるべきだろう。

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