第5回役員会の要約

●2000年10月5日(木)(株)ラリーアート内会議室にて開催

1.

JAFからの回答に対する今後の展開について
添付ファイル(別紙)「JAFへの要望と回答」参照

2.

主催者へ協力を依頼したい事項の具体案
(1) エントリー手続き
・エントリーフォームの統一

・一括エントリーの可能性について検討を求める

(2) 計時方法
・SSフィニッシュの計時結果は、即時にプリントアウトされることが望ましい。

(3) 競技経過(SSタイム)の公開
・ サービス地点などでタイムを公開して観客サービスの向上に努めることを提案

・ JRCAホームページになるべく早く結果を公開できるよう、成績表のファイル形式統一を提案

(4) ラリー形式
・ SSとリエゾンだけのラリーに:全日本ラリー出場者が、ほんとうにそのようなラリーを望んでいるかどうかアンケート調査してから、主催者に要望する。→ハイランドマスターズにて実施

・ タイムカードの統一、リエゾンの計時方法(分計時)は、上記が実現すれば自然に統一できる。

(5) 使用サイン類の統一
・ FIA規定に準じたサイン類の使用を提案

(6) 出走順
・ 速い者順のほうが合理的で安全

・ クラスに関係なく速い者順にすることは、現時点では抵抗がある者もいる。

・ レギュラー出場者を年間固定ゼッケンにすることで管理が容易になる

・ 見栄えの良さや観客へのアピール度を考慮すれば、シード選手は年間固定ゼッケンが望ましい。

(7) その他
・ レッキ、受付、車検、パルクフェルメ、10分前入場の流れの統一

・ サービスパーク入口、出口でのタイムコントロール設置

・ タイヤマーキングとそのチェック方法の統一

・ 特別規則書の基本的内容(上記の統一事項に関する部分)の統一

(8) 安全性の確保
・ 「ラリーは危険なスポーツだが、事故が起こった場合もきちんと対応できる体制を整えて実施しています」というふうに、一般社会に対して説明できるようになることを目標とする。

・ 事故が起こり、それに対する措置が悪かったために悲惨なことに発展しては、ラリーにとって致命的なダメージになる。このことを肝に銘じて、安全対策を拡充する必要がある。

・ 期限と目標を設定するなどして、段階的に着実に実現して行く。

・ 緊急連絡体制の確立、救急医療体制の充実について主催者に協力を依頼する。

・ 現時点で可能な範囲での安全対策拡充を要望する一方、費用を伴ってもいずれしなければならないことについては、今後も調査・検討していく。

・ サービスパークでのスピード制限規則とその取締りの実施が必要

・ サービス員の安全のために2輪ジャッキアップの禁止を徹底が必要

(9) ギャラリーステージ振興策
・ もっと告知することが必要→ホームページを活用。

・ 観客へのサービスとして、イベント終了後であれば、競技車両による同乗走行(もちろん無料)をすることは可能。

3.

第4回役員会から持ち越しの「通年クレデンシャル」について
・ 現状では「通年クレデンシャル」システムは導入できない。

・ JRCA活動のアピールと会員の意識向上のために、JRCAのロゴの入ったストラップ付きパスケースを製作し、会員に配布する。

・ 主催者にはパスケースの中に入るサイズの紙でクレデンシャルカードを作ってもらえば、コスト削減にもつながる。

4.

「チーム」制度の促進
・ 「チーム」制度確立のために、JRCAに登録している「チーム」は、正式に「エントラント」としてJAFに登録してもらうよう、協力をよびかける。

・ 「チーム」としての誇りを持ち、見苦しくない行動をとること。たとえば、表彰式にはチームウェアを着用する、観客や一般の人達の目にふれる場所でだらしのない姿は見せないよう気をつける、など。

・ ラリーがメジャーになる過程では必須のことであり、このような意識をもつよう心がけてほしい。

5.

ウェブサイトについて
(1) JRCAのサイトを見れば全日本ラリーのことがすべてわかる、ということを目標にウェブサイトを充実していく必要がある。また、情報を早く更新していくためには、所有者のJRCA側で自由にアクセスできることが望ましい。そのためには独立サーバによる独自サイトを運営するほうがよい。

(2) 「講習会を開いてはどうか」という提案があったが、講習会は場所代などの費用が発生するうえに出席者がどの程度いるか疑問。それよりも、講習会で取り上げる内容(規則についての解説やペースノート作りのコツなど)をウェブサイトで公開していく方針で、ウェブサイトの充実をはかるほうがよい。

6.

会員からの要望
(1) 「2002年にはモントレーを全日本として復活させるよう、JRCAからも働きかけてほしい」という要望について、加勢が、すでにその方向で準備が始まっていることを説明。

(2) 「現在の車両規定では、車両製作にコストがかかりすぎるために、新規参入の妨げとなっている。また、改造範囲が広いので、最近では排気音も大きく、一般人から見た場合、暴走族のクルマとあまり違わないような印象さえある。コストを削減して裾野を広げ、一般社会からも理解されるよう、車両規定について見直しをしてほしい」という要望については、次のように返答をまとめた。
――トップを争うチームのクルマにコストがかかるのは仕方がないし、それがラリーを面白くしている大きな要素でもある。しかし、いっぽうでは入門者が手軽に手に入れることができるクルマでラリーに参加できるようになることも必要。これらの条件を満たすには、グループAとグループNでの開催が望ましいと考える。トップクラスはグループAで戦い、観客に喜んでもらう。入門者はグループNから始めればよい。グループNなら、古いクルマでもじゅうぶん戦闘力あり、製作・維持費用も現在の全日本車両よりもはるかに少なくてすむ。これを基本的見解として今後調査・検討を重ね、JAFに対して働きかけを行っていきたい。

 

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