全日本ラリー選手権第10戦
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全日本ラリー選手権第10戦
金曜日夕方に降り出した雨は、土曜日朝まで降り続いた。ウェットコンディションで始まったSS1は、ダークホースの徳尾慶太郎がステージベストをマークし、JN-2やJN-1のクルマがトップ10に4台も割り込むという異例の展開。ラリーの出走は車両のスピードと選手の実績を考慮して、まず最も速いと考えられるJN-4のトップドライバーから始まり、おおむねJN-3、JN-2、JN-1クラスの順に続く。雨があがったばかりのSS1では、先頭グループ走行時はほぼ完全にウェットだったが、JN-2やJN-1車両が走る頃にはかなり路面が乾いてグリップが良くなっていたのだろう。 SS2以降は前方出走と後方出走の路面条件の差はSS1ほどではなくなったのか、先頭出走のターマックキング勝田範彦がリードを築いていき、SS1で出遅れたJN-4クラスドライバーたちがトップグループに名を連ねてきた。依然として好調な徳尾が勝田に続き、奴田原文雄が3位、北村和浩が4位につける。 レグ1最終のSS6では、北村が立木にヒットしながらも勝田に2.1秒差に迫るセカンドベストを記録し、奴田原を0.5秒かわして3位に浮上。しかしすでにトップ勝田は2位徳尾との間に33秒ものマージンを築いており、徳尾と北村との差も17.4秒と大きく開いていた。 明けてレグ2は、天気予報どおりに朝6時ごろから再び雨。奴田原がタイヤチョイスに成功したのか、この日はSS6本中5本でベストタイムを奪う激走で、北村をあっという間に抜き去った。しかし勝田には及ばず。レグ1での大量リードが効いて、勝田は奴田原を27秒差に退け今季6度目の優勝。地元・愛知県での最終戦で、初めての全日本タイトル獲得に花を添えた。 JN-3では長岩信二、JN-2では平塚忠博、JN-1では廣瀬康宏がそれぞれクラス優勝した。 |
【全日本ラリー選手権 第10戦 総合結果】(出走47台/完走37台)
以下の車両、JN2は1400ccを超え1600cc以下の車両、JN1クラスは1400cc以下の車両。
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【参考総合結果表】
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