全日本ラリー選手権第3戦
|
全日本ラリー選手権第3戦
スタート直前までタイヤチョイスに悩んだラリークルーたちは、「府民の森ひよし」をスタートすると、まず林の中のウェットな峠道に挑む。優勝候補筆頭の勝田範彦がスピンを喫して13番手に沈み、2戦連続2位の北村和浩はタイヤチョイスに失敗し7位と出遅れた。いっぽう、2戦連続3位の石田正史とP-WRCアルゼンチンから戻った奴田原文雄は好調な滑り出しを見せる。 勝田はSS2以降、調子を取り戻して徐々に上位に迫り、北村もウェットの峠道で2位を9秒もちぎるスーパーラップをたたき出して急速に追い上げた。小雨が降ったりやんだりの難しい条件の中、コンスタントに好タイムを刻む石田がSS5で奴田原をわずかにかわしてラリーリーダーに立つと、奴田原はSS7で足回りを強打して23秒も遅れ、4位まで後退した。 45分のサービスでランサーの応急修理をして戦列に復帰するも、足回りから来たダメージはパワーテアリングを奪い、奴田原はSS10でベストの北村から約37秒も遅れた。さらに続くダイムサイドの高速ステージではブレーキまで効かなくなり、このSSトップの勝田から54秒落ち、全車中最下位というタイムで入賞圏外に。こうしてレグ1終了時点では1位石田、2位勝田、3位北村がわずか6.8秒の間に並び、第2戦までと同じ3人が優勝をかけて争うことになった。 明けてレグ2は、天気予報とはうらはらに前日と同じ曇りときどき雨。ランサーを完全に修復した奴田原が、今年初めて設定された超高速ステージでその実力を見せ付けるも、8位まで上がるのがやっと。いっぽう、トップ3の順位は変わらず、石田が勝田との差を守りきって3年ぶりの優勝を果たした。表彰式では、2005年のラリー北海道での重傷から完全復活した石田に、仲間たちから惜しみない祝福の拍手が送られた。 |
【全日本ラリー選手権 第3戦 総合結果】(出走45台/完走37台)
以下の車両、JN2は1400ccを超え1600cc以下の車両、JN1クラスは1400cc以下の車両。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【参考総合結果表】
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トップページに掲載の協賛各社(一部除く)のホームページにもイベントの結果レポートが記載されます。ぜひご覧ください。 |