全日本ラリー選手権2輪駆動部門第3戦 |
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6月24~26日/京都府船井郡日吉町周辺 スペシャルステージ本数:9本 スペシャルステージ総距離:45.50km ラリー総距離:212.48km 路面:オールターマック 路面状況:ドライ 今年全6戦で戦われる全日本ラリー選手権2輪駆動部門は前半戦ターニングポイントの第3戦を迎えた。その舞台は京都府北部。シンフォニーラリーは今年初めて全日本選手権として開催されるが、長く近畿の地方ラリー選手権として開催されてきた背景がある。ステージはテクニカルな林道2本とかなりハイスピードは林道の計3本の林道を、それぞれ数本アタックする構成となっていた。ラリーが始まるとSS1からトラブル発生。後半でコースアウト車が出てスケジュールが遅れてしまった。こうしたケースがラリー中いくつか発生し、当初予定されていた10本のステージのうち、最終SSがキャンセルとなってしまった。 初めてのラリーということで、地元トップドライバーと全日本ラリー常連勢がどのような争いを展開するかが注目された。Bクラスでは序盤、全日本常連の榊雅広(インテグラ)とアキラ(セリカ)がテクニカルなコースでベストタイムを分け合うが、序盤最終のSS4で地元の仲鉄雄(インテグラ)がハイスピードコースでベストタイムを出し、榊、アキラ、仲、そしてここ数戦好調の横尾芳則(インテグラ)がトップ集団を形成する。 ラリー中盤以降はナイトステージ。コースを知る地元勢にとっては有利となる。SS5のハイスピードコースで仲がベスト、SS6のテクニカルコースで榊がベスト、SS7は前走者のコースアウトにより両者それまで走った者のなかで最速のタイムを与えられた。そして迎えたSS8はハイスピードコース。ここで仲が5分ほどのコースながら他を10秒引き離す快走を見せて一気にトップに躍り出る。榊は総合2番手に。ここで負けを最小限に食い止めた横尾が、3番手ながら榊に5.1秒差と迫る。そして迎えた最終SS、仲が再びベストタイムをマーク。地元の意地を見せた仲が、全日本ラリー初優勝を飾った。横尾も榊に競り勝ち、2位ながら全日本ラリー自己最上位を獲得。これで横尾は全日本トップ勢の仲間入りを果たしたといってもいいだろう。 Aクラスはめまぐるしく順位が入れ替わる展開となった。序盤トップ集団を築いたのは矢島融、山本剛(両方ともシティ)と河野健司(ヴィッツ)だった。だがまず河野がリタイア、さらにはSS6で矢島と山本が仲良くリタイアしてしまった。これでトップに立ったのが、地元の村田康介(ストーリア)。村田は弱冠24歳ながら4輪駆動部門にも参戦を始めた近畿期待の若手ドライバーだ。だがSS7でベテラン若槻幸治郎(マーチ)が村田をかわしてトップに立つ。だが最終のハイスピードコースで、地元の利が光った。村田が若槻を10秒かわして逆転で優勝。村田も仲同様全日本ラリー初優勝を手に入れた。 CクラスはSS5まで連続ベストをたたき出したベテラン大庭誠介(スターレット)の一人舞台かと思われたが、夜になると遅れだした。だが序盤のマージンが利いて、一時は10秒あったリードをコンマ6秒に縮められながらも大庭が逃げ切った。
【各クラス優勝者】
【参考総合結果表】
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