4月7~9日/佐賀県・唐津市周辺
ラリー総距離=2レグ約300km
スペシャルステージ=16本/約60km
勝田範彦が新体制で緒戦を制す
総合優勝の導入、排気量別クラス区分の変更、駆動別部門制度の廃止、FIAのグループNに準じたマシンのみの戦いとなるなど、様々な変革が行われた今年の全日本ラリー選手権。開幕は佐賀県唐津市のターマック路が舞台となった。当日観戦ポイントとなった唐津競艇場に集まったのは3000人を超すギャラリーたち。前年チャンピオンの奴田原文雄(ランサー)に対して、ライバルたちがどんな戦いを挑むのかが注目された。
だが回り込んだコーナーの連続するコースはインプレッサの得意とするところ。序盤からラリーをリードしたのはインプレッサを駆る勝田範彦(JN4クラス)。これをダートトライアル選手権SA2クラスの覇者・北村和浩(JN4)と奴田原が追う展開でラリーが始まった。だがレグ1後半で北村がバーストで遅れ、レグ2序盤で奴田原がターボトラブルに見舞われてしまう。勝田は磐石の走りでリードを重ね、見事開幕戦で総合優勝を果たした。2位には北村、3位には石田雅之(ランサー)、奴田原はトラブルの結果総合16位クラス8位でラリーを終えることとなった。
またインテグラを駆る榊雅広が総合4位JN3クラス1位、カローラ・レビンを駆る高橋悟史が総合8位JN2クラス1位となった。これまでクラス内だけでの争いだったのが総合成績での争いとなったことで、これら前輪駆動車が4輪駆動の2リッターターボマシンを打ち負かすシーンがクローズアップされることとなり、興味を一層駆り立てる結果となった。
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