<時間管理のもとで整備が許される場所>
ラリー行程の中に設定され、ラリー中クルー以外の者(サービススタッフ)により車載の道具類以外を使用して整備、修理等の作業が出来るところがサービスパークです。
サービス時間は、20分と45分の2種類が認められ、オーガナイザーがラリーの設定上都合のよいどちらかを選択して設定することができます。サービスパークの入口と出口にはTCが置かれ、時間的に管理されることにより、全車両が同じサービス時間を与えられ公平性が保たれることになるわけです。
アイティナリ-(ラリー行程表)を見ることで、サービスから次のサービスまでのSS距離や移動区間距離がわかるので、これを参考に、タイヤ交換の時期などを判断します。また、クルーの食事もサービス時間中にとることになるので、短時間で食べられ消化のよいものを用意するなどの配慮が必要です。

<サービスパークとリグループ>
国際ラリーでは、サービスパークは多くの場合リグルーピングとセットで設置されています。リグルーピングが国内ラリー規則に取り入れられることで、国内でも同様になっていくことでしょう。リグルーピングがあり次にサービスというパターンと、その逆のパターンの両方があります。
従来の国内ラリーでは、サービスをラリーの流れの切れ目として、サービスからサービスまでをステージまたはセクションと呼んでいましたが、新規則では国際ルールと同様に、リグループからリグループまで(およびスタートからリグループまで、リグループからレグ終了またはフィニッシュまで)をセクションと呼びます。
なお、1つ以上のセクションからなる競技の構成単位をレグと呼びます。通常、レグは1日ごとに分けられることが多く、土曜日と日曜日に競技が行われる場合は、土曜日がレグ1、日曜日がレグ2となります。

<レグの最後と最初は特別>
2日もしくは3日にわたり行われる競技は、複数のレグで構成されるわけですが、この場合翌日の競技(次のレグ)に向けて、レグの最後(そのレグのすべてのSS終了後)に、長めのサービス(1時間)を設定するよう規定されています。(国内規則のみ。国際ルールでは45分。)
ただし、1時間ものサービスが不要な場合は早く切り上げてゆっくり休めるよう、特別規則でこのサービスパーク出口のTC、およびレグ最終のTCについては、タイムペナルティーの対象にならずに目標時刻より前にチェックインできるという特別規則を定めることができるようになっています。
また、各日(通常各レグとなる)の最初のSSの前に20分のサービスを置くことが望ましいとされています。(国際ルールでは義務付け)。これは、当日の路面条件に適合したタイヤを選択する機会を与えることで、競技の安全性と公平性を高めることを目的としたものです。

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