<整備・修理作業が禁止されている場所>
 パルクフェルメとは、車両の修理や整備が禁止されているところで、ラリーのスターティングエリアや、リグルーピングエリア、および各レグ終了後の車両保管場所には、これが適用されます。これに違反した場合は、失格という厳しい罰則が待っています。
また、コントロールエリアもパルクフェルメとなっていますので、くれぐれも注意が必要です。窓拭き程度は通常認められていますが、タイヤのホイールナットの増し締めや空気圧のチェック、ショックアブソーバーの設定変更、ウォッシャー液の補給などは整備と見なされ禁止作業にあたります。ボンネットを開けてエンジンルームを見渡しただけで整備したと見なされても文句は言えません。たとえばSS前にこのような作業をしたいと思えば、TC前の黄色いサインよりも手前ですませておくことです。

<コントロールエリアでの注意>
コントロールエリアとは、黄色のサイン(TCの手前、およびSSフィニッシュの手前にある)からベージュ(黄色の場合もある)の「エリア解除サイン」までの間をさします。
ラリーが正常に流れている場合はまず問題が起きることはないと思いますが、SS内でトラブルが発生しスタートが一時的に停められた場合など、TC手前の黄色のサインからSSスタートまでの間に何台もの競技車が並んでしまうことがあります。このような時、すでにこれらの競技車はコントロールエリア内にあり、パルクフェルメ規定が適用されるということを忘れがちになるので注意が必要です。TCチェックインを終了し、SSスタートまでしばらく時間があるときなど、人間の心理として、タイヤのエアーチェックなどしたくなるものなので、よく気をつけてください。
また、ステージ内でタイヤがバーストし、フィニッシュまでこの状態で走った時、ストップポイントでタイムを書いてもらったらすぐにその場でタイヤ交換作業を始めたくなるところですが、エリア解除の看板を通過するまではパルクフェルメ規定が適用されるので、ここでも注意が必要です。

<パルクフェルメからはすみやかに退場>
スターティングエリアリグルーピングエリアレグ終了地点の車両保管場所では、パルクフェルメ内の駐車場所を通常オフィシャルが指定します。クルーは指定場所にクルマを停めると、すみやかにエリアから出なければなりません。(リグルーピング時間が15分以下の場合を除く。)
各レグの終了地点の車両保管場所は、翌日次のレグがある場合には、そのままスターティングエリアになります。また、ここでラリーがフィニッシュの場合には、正式結果発表が出るまでそこから競技車を出すことはできません。正式結果発表と同時に車両保管解除になリ、この場から車両の移動が許されることになります。
国際格式のラリーでは、正式結果発表までにかなり時間がかかり、その間、パルクフェルメから遠く離れた場所で待機していなくてはならないこともよくあります。そういう場合に備えて、パルクフェルメに競技車を置いた後、待機場所までの移動の足を確保しておくことが必要でしょう。

JRCA Homepage