全日本ラリー選手権第8戦
 

9月22~24日/北海道・赤井川村近郊
天候 晴れ
路面 グラベル・ドライ(一部ウエット)
ラリー総距離=約315km
スペシャルステージ=13本約85km

デビュー5年目にして
炭山裕矢が全日本初優勝

   第7戦を終えて、シリーズチャンピオン争いは奴田原文雄ランサーと勝田範彦インプレッサの二人に絞られていた。そして迎えた今回の第8戦、奴田原がPWRCキプロスラリー参戦のため不参加。勝田にとってはここで勝って最終戦での戦いを有利にしておきたいところ。ところが「鬼の居ぬ間」を狙って、ライバルたちが黙ってはいない。序盤好タイムを連発したのは石田雅之ランサーだった。だがSS3でコースアウトしてしまった。この時点で北村和浩インプレッサがトップで、炭山裕矢インプレッサが2番手。一方勝田はタイヤチョイスに失敗し、SS4終了時点でトップの北村から22秒遅れの4番手となっていた。
 タイヤを換えてアタックを開始した勝田。猛スパートを開始し、レグ1を終えてトップの北村から2.4秒遅れの2番手にまで浮上してきた。炭山は勝田に遅れること3.2秒差の3番手。勝負はこの3台に絞られた。
 一夜明けて、各クルーともタイヤチョイスを熟考して望んだレグ2。まず最初のSS10を勝田が取る。SS11、12と炭山がベスト。だがこの時点で北村と勝田が同点トップとなり、炭山が二人の1秒遅れで3番手につける。勝負は最終18.27kmのSS13にもつれ込んだ。このわずか1秒を巡る争いに終止符を打ったのは、「全日本ダートトライアルで優勝争いをした経験が生きた」という炭山裕矢だった。2番手タイムの勝田を10秒ちぎる激走を見せて、全日本初優勝を飾った。
 5年前、24歳で全日本ダートトライアルA4クラスチャンピオンに輝き、2002年にラリーに転向した炭山。若手有望株と注目されながら、なかなか好成績を出せずにいた。30歳を迎えての緒戦となった今回、ようやくその実力が発揮された結果となった。

【全日本ラリー選手権 第7戦 総合結果】
総合順位
ドライバー/コ・ドライバー
氏名
トータルタイム
1位
炭山 裕矢/沼尾 敬廉 クスコスバルADVANインプレッサ
1:17: 19.8
2位
勝田 範彦/北田  稔 ラック名スバルSTi IPF DL インプレッサ
1:17: 29.0
3位
北村 和浩/晝田 満彦 th in k3・DL インプレッサ
1:17: 37.6
4位
石田 正史/宮城 孝仁 DLテイン マルシェ ランサー
1:18: 15.2
5位
星野  博/佐藤 茂樹 クスコ・ポテンザ・CMSC・OZ・ランサー
1:19: 09.9
6位
大庭 誠介/高橋  巧 REPSOL-ADVAN ランサー
1:19: 24.2
7位
岩下 英一/高橋 昭彦 イワシタ ランサー
1:19: 53.4
8位
杉村 哲郎/松井 和子 ADVANelwMランサー
1:21: 47.6
9位
平塚 忠博/鈴木  裕 ダイハツブーン×4
1:23: 04.3
10位
小野寺清之/黒田 正彦 ダイハツブーン×4
1:25: 38.4
注)クラス区分の説明:JN4クラスは2000ccを超える車両、JN3は1600ccを超え2000cc
  以下の車両、JN2は1400ccを超え1600cc以下の車両、JN1クラスは1400cc以下の車両。

Event photo

全日本総合1位(JN-4クラス1位)
炭山 裕矢/沼尾 敬廉

全日本総合1位(JN-4クラス2位)
勝田 範彦/北田  稔

全日本総合3位(JN-4クラス3位)
北村 和浩/晝田 満彦

全日本総合4位(JN-4クラス4位)
石田 正史/宮城 孝仁

全日本総合9位(JN2クラス1位)
平塚 忠博/鈴木  裕

全日本ラリー選手権第8戦
炭山 裕矢/沼尾 敬廉

全日本ラリー選手権第8戦
平塚 忠博/鈴木  裕

全日本ラリー選手権第8戦
優勝ドライバー:炭山 裕矢 選手
【参考総合結果表】
  2006_rd8.pdf
  2006_rd8.xls
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