全日本ラリー選手権第6戦
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全日本ラリー選手権第6戦
小手調べともいえるSS1リクベツのギャラリーステージで幸先良くベストタイムでスタートした奴田原は、SS2でこそグラベルドライビングの進境著しい炭山裕矢の後塵を拝したものの、SS3、SS4と連続ベストで応酬し、この時点でラリーリーダーに立った。SS5まで奴田原に食らいついていた炭山がSS6でバーストにより3分も遅れてトップ争いから脱落し、SS7では勝田がパワステトラブルで2分遅れ、そのため勝田に追いついた石田正史はホコリで前が見えずにタイムロスするなど、次々とライバルたちがトラブルに見舞われる中、奴田原は順調にラリーを進め、SS8をもってレグ1が終了した時には、2位石田雅之との間に51.6秒の大差を築いていた。 レグ2に入っても奴田原は安定したペースで好タイムを刻み、SS10終了時には石田雅之との差は1分以上に。ところが、もう誰もが奴田原の今季初勝利は確実と思った矢先、あろうことかSS12で奴田原がストップ。原因はオイルクーラーの破損だった。 ラリーは約230kmのSSのうちすでに170km以上を消化し、残るは60km足らず。2位石田正史とは54.4秒の差。これを守りきれば、1987年にセリカGT-FOURで勝利して以来、20年ぶりの全日本ラリー優勝が手に入る。石田雅之は続くSS13、14、15を着実にこなし、2位と49.7秒の差を持って14.90kmのSS16を迎えた。 しかしここで最後のどんでん返しが待っていた。石田雅之が橋の欄干に激突し、コースを塞いで停止。このSSはキャンセルとなり、SS15終了時のタイムによってラリーは決着した。優勝は石田正史で、今季2勝目。2位には、ノートラブルで淡々とラリーを消化していた北村和浩が入った。炭山は速さでバーストの遅れを取り戻して3位まで復帰。パワステトラブルのためレグ1終了時点で9位まで順位を落とした勝田は、レグ2に入って追い上げ、SS15終了時点で4位まであと3.5秒と迫ったが、最終SSキャンセルのためその順位のままフィニッシュした。 今回は全車28台中22台がJN-4クラスによる出走(1台のみのJN-3クラス車は規定によりJN-4クラスに編入)。JN-2クラス6台出走のうち完走は2台で、クラス優勝は小野寺清之が手にした。 なお、同時開催されたFIAアジアパシフィック選手権では、コディ・クロッカーが2位の田口勝彦に1分23秒6の差をつけて優勝。柳沢宏至はSS2でバーストのため4分以上遅れたが、鬼神の追い上げを見せて4位でフィニッシュした。またSS15まで3位に |
【全日本ラリー選手権 第6戦 総合結果】(出走28台/完走15台)
以下の車両、JN2は1400ccを超え1600cc以下の車両、JN1クラスは1400cc以下の車両。 【ドライバーズ総合ランキング】(10戦中6戦終了時)
すなわち: 1位24.0pt、2位18.0pt、3位14.4pt、4位12.0pt、5位9.6pt、6位7.2pt、7位4.8pt、8位3.6pt、9位2.4pt、10位1.2pt
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【参考総合結果表】
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