平素よりJAF加盟団体ジェイアールシーエー(JRCA)の活動に、ご理解・ご協力を賜り誠にありがとうございます。当団体は、国内ラリーの振興と発展、認知向上を目的に活動を行っている団体です。選手・メディア・ファンから様々な意見をもとに、日本自動車連盟(JAF)や主催者と連携し、競技規則やルールの改定、救急体制の充実化、トラッキングシステムや技術アドバイザー導入の奨励活動といった事柄に関与し、また、動画配信や速報配信、ガイドブックの作成といった広報活動も継続的に実施してまいりました。
ラリーというモータースポーツの魅力は、多様性と挑戦の連続にあります。ドライバーとコ・ドライバーは、刻々と変化する路面や天候、予測不能な状況に、瞬時の判断力が求められ、極限の環境で常に高いパフォーマンスを発揮しなければなりません。また、ラリーはただ単に速さを競うだけでなく、戦略やチームワーク、ファンとともに戦うというコミュニティ感も大きな魅力のひとつです。さらに、地域住民や行政との関わり、協力が不可欠で、ラリーが開催される地元の文化や風景に触れ、そこに集う人々を魅了することで、幅広い年齢層の方が楽しむことができる地域に根差したスポーツだと考えています。
JRCAでは、ラリーの魅力をより多くの人に伝えるために、動画配信や速報配信、SNSを活用したリアルタイムでの情報発信をこれまで以上に強化し、ファンがその場にいなくてもラリーの興奮を感じられるような仕組み作りに注力していきたいと思っています。また、これまでラリーを知らなかった方々にも興味を持ってもらえるようなイベントや体験プログラムを開催し、ファン層を広げていくとともに、ラリーを観戦する際の敷居を低くするために、観戦環境の整備や、事前告知・案内の明瞭化を推進し、より多くの人が気軽に参加できるようにしていきたいと考えております。
まだまだ、国内ではマイナーなスポーツではありますが、若い選手や新たな世代が世界の舞台で活躍できるよう技術的な支援や育成プログラムを充実させ、ラリーを未来に向けて発展させていくとともに、今後も選手、チーム、ファン、主催者、開催地域の自治体、行政、さらには、JAFや一般社団法人日本ラリー振興協会(JGR)といった他団体とも連携し、地域に根差したスポーツとして、街づくりや地域活性化に貢献し、ひとつのスポーツ文化として成長していけるよう努力してまいりますので何卒よろしくお願い致します。
ジェイアールシーエー(JRCA)会長 福永 修