国内ラリーの振興と発展、認知向上を目的とする JAF(日本自動車連盟)加盟団体ジェイアールシーエー(JRCA ・ 会長 福永修)は、全日本ラリー選手権をはじめとする国内ラリーの振興・発展に貢献した人物や団体、年間を通して活躍した選手を表彰する「JRCAアワード」を2006年に創設しています。この賞は、これらの人物や団体への感謝を表すとともに、その功績を讃え、広く紹介しようとするものです。

第19回となる2024年は、全日本ラリー選手権のJN‐1クラスでチャンピオンを獲得したコ・ドライバーの松尾 俊亮 選手とJN‐2クラスでチャンピオンを獲得した三枝 聖弥 選手に贈られました。またオーガナイザー(主催者)から、ツール・ド・九州 in 唐津を主催するグラベルモータースポーツクラブと、M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズを主催する松本カースポーツクラブに贈られました。

2024年のJRCAアワードを2選手・2団体に贈呈 JRCAプレスリリースPDF

 

コ・ドライバー 松尾 俊亮 選手 (26歳)
全日本ラリー選手権の JN‐1 クラスでコ・ドライバーの王座争いを繰り広げた松尾選手は、学生時代にオフィシャルで参加したのがラリーと関わるきっかけとなり、2020年の長野県戦でコ・ドライバーデビュー。2024年は初参戦となる全日本ラリー選手権と、JMRC群馬ラリーシリーズのクラス2、それぞれのコ・ドライバー部門でチャンピオンを獲得。WRC・ラリージャパンにも出場して総合9位を獲得するなど幅広い活躍を見せたことを讃え、2024年のJRCAアワードを贈呈します。

ドライバー 三枝 聖弥 選手 (27歳)
三枝選手は恵那市長島町出身。未舗装(グラベル)路面のコースでタイムを競う「ダートトライアル」で、全日本選手権に出場する父・光博さん(52)の影響を受け、18歳で運転免許を取り自動車競技を始め、ダートトライアルの全日本選手権に出場しました。ラリーへの転向は23歳の時で、全日本ラリー選手権に参戦して2024年はJN‐2クラスのドライバー部門チャンピオン争いを繰り広げました。クレバーかつアグレッシブな走りでファンを魅了して見事にチャンピオンを獲得した三枝選手に、2024 年度のJRCAアワードを贈呈いたします。

オーガナイザー グラベルモータースポーツクラブ 平田 浩一 代表
2023年6月に急逝された前代表の七田定明さんの意志を受け継ぎ、唐津市との関係もより深化させて開催されている「ツール・ド・九州 in 唐津」。地元主導での付帯イベント開催や、SNSなども活用したPRで多くのギャラリーを楽しませています。また、SS(スペシャルステージ)構成にも工夫を凝らすなどクオリティの高い魅力的な大会運営を続けていることに感謝を込めて、2024年度のJRCAアワードを贈呈いたします。

オーガナイザー 松本カースポーツクラブ 池田 徹矢 代表
2024年で第52回を数える、全日本ラリー選手権で最も長い歴史を有する「M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ」。岐阜県高山市という国内外の観光客に人気の地を舞台としての開催は、昨年初めて市内中心部の「古い街並」をリエゾン(移動区間)に設定したほか、2024年は高山市役所でのセレモニアルスタートも実現し、多くの市民にラリー観戦をお楽しみいただける環境が構築されました。長年の大会開催、そして新たな試みへの取り組みに感謝を込めて、2024年度のJRCAアワードを贈呈いたします。