
全日本ラリー選手権の車両区分は、駆動方式や排気量などによって全部で6クラスに分けられています。これにより、同じクラス同士での見応えある戦いと、様々な車種の確保を実現しています。
JN1クラス
最上位クラスとなるJN1クラスはトヨタGRヤリスやスバルWRX STIなどの4WDハイパフォーマンスカーに加え、FIA規定のR5(ラリー2)車両(シュコダ・ファビアやシトロエンC3など)も出場することができます。
JN2クラス
JN2クラスはトヨタGT86 CS-R3やシトロエンDS3 R3-MAXなどのFIA規定R3車両、そのほかトヨタGRスープラやトヨタ・ヴィッツGRMN、レクサスRC Fなど、様々なクルマが対象となります。
JN3クラス
JN3クラスは、排気量1500cc超~2500cc以下の後輪駆動車。主力車種はトヨタ86/スバルBRZですが、2022年シーズン中盤から後半にかけては新型GR86/BRZの登場も期待されます。
JN4クラス
JN4クラスは、1500cc超~2500ccまでの前輪駆動車と4輪駆動車。現在の主力車種はスズキ・スイフトスポーツとなります。
JN5クラス
JN5クラスはトヨタ・ヤリスやヴィッツ、マツダ・デミオなど、1500cc以下の前輪駆動車が対象。街中でよく見かける身近なクルマたちがドライバーの高度なテクニックでスペシャルステージを駆け抜ける様子を観ることができます。
JN6クラス
JN6クラスは、ハイブリッド車や電気自動車などのAE車両に、1500cc以下のAT車両を加えたクラスです。AT車両も車種が豊富なだけに、全日本ラリーに参加しやすいクラスとして注目を集めています。
2021年 全日本ラリー選手権 クラス区分
JN1 | 気筒容積が2500ccを超える4輪駆動のRJ、4輪駆動のRRNおよびRRNを除くFIA公認車両 |
JN2 | 気筒容積が2500ccを超える2輪駆動のRJおよび2輪駆動のRRNおよびRRNを除くFIA公認車両 |
JN3 | 気筒容積が1500ccを超え2500㏄以下の後輪駆動のRJ、RPN |
JN4 | 気筒容積が1500ccを超え2500cc以下の前輪駆動および4輪駆動のRJ、RPN |
JN5 | 気筒容積が1500cc以下のRJ、RPN |
JN6 | 気筒容積が1500cc以下のRPN(ATに限定)およびAE(気筒容積別区分なし) |
※過給器つき車両は排気量×1.7で換算した数値(ターボ係数)をもとに区分されます。
全日本ラリー選手権の基礎知識
1. ラリーってどんな競技?
2. 車両区分は全6クラス
3. 2022年からJN1クラスに性能調整を導入
4. 順位とチャンピオンの決め方は?
5. ラリーの流れはどんな感じ?
6. ラリーカーってどんなクルマ?
7. 観戦に必要なものは?
8. ラリー関連諸規則