競技区間は2日間で最長1000kmも!
集中力を維持して走る選手は超人

ラリーはスペシャルステージ(SS)と呼ばれる競技区間を1台ずつタイムアタックをして、競技で設定された全SSの合計タイムで勝敗を競います。SSは一般の交通を遮断し、閉鎖された環境で行われますが、SSとSSの移動区間(ロードセクションまたはリエゾン)は、一般道を交通法規を守って通行します。リエゾンなどの移動時間は指定されていて、到着が早くても遅くてもペナルティーとして合計タイムが加算されます。

SSが設定される路面は舗装路(ターマック)や未舗装路(グラベル)、雪や氷の路面など様々な種類があります。また、天候や前走車の影響で路面状況が大きく変化する場合もあり、それらへの対処も勝敗の鍵となります。競技の安全を確保するため、全日本ラリー選手権では下見となる事前走行(レッキ)を、SSごとに2回ずつ行い、SSの形状や注意点などを記した「ペースノート」と呼ばれるものを作成します。競技中のドライバーは助手席のコ・ドライバーが読み上げるペースノートの情報を元にタイムアタックを行います。 全日本ラリー選手権は、国内におけるラリー競技の最高峰。基本的に土曜日と日曜日の2日間、SS総走行距離は50〜100km 以上、ラリー全体での総走行距離は約300km 〜1000kmと幅広い形式で開催されます(一部の大会では金曜日にもイベントやSSを実施する場合もあります)。